昭和40年9月20日夜の御理解



 お供えを一つさせて頂くでも、そのお供えには、絶対不浄のかからないということが大事ですね。不浄のかかったものではいかん。なら不浄のかからんこでちょこーっとばっかりというのじゃ、またつまらん。ですから本当は不浄のかかる位に、いわば、潔うですか、思い切った、例えばお供えがでけて、しかもそれに不浄がかからんというようなおかげを頂いて、初めておかげが大きくなってくるんですね。私は今晩、ちょうど御祈念かかる前に、久富繁雄さんがお参りなってから、今日があちらのお母さんが亡くなられて、ちょうど50日祭にあたるんです。ですから、50日祭には、もちょっと、まぁ兄弟だけでも集まってから、あの、あの、お祭りして頂きたいというお願いがあっとったんですが、私、今日50日祭があるということを聞いてから、「あぁ、ほんに、そうじゃったね。」というようなことだったんですけれど、あの、繁雄さんから、「もう2、3日すれば、あの、秋の御霊祭でもございますから、そん時に一緒にして頂こうと思います。」というお届けがあったんです。そしたら、あの、神様、第一あの、非常に何か知らんけど、生き生きとしてですね。生き生きとしてがっかりされるんですね、いうならば。いやー本当、もう今夜もそのつもりおったところでちゅうごたる、ほんなこつです、御霊様が。だから、今日はそれこそ、んなら、もう繁雄さん、今日はゆっくりと、あんたと二人でもいいですたい。あの皆さん、菊栄会じゃから、済んでから、あんたと二人で、ゆっくり、なら、その改式のそれ、あ、改式ではない。新御霊から、いわば御霊様の仲間入りができるということなんですもんね。その、いうなら仏教で言うなら、生仏さんから、仏様の列に加わることができる。何故んなら、あの49日のお祭りをするとか、50日祭をするかというとですね、私も今晩それを頂いて初めて、そんな訳ああゆうことが分かったんですね。それがですね
、とにかく、いうならば、綱を一生懸命、こう引っ張っているんですね。引っ張っておる、それをその、プツッと、こう切るような、その、ところを頂くんです。御理解を頂かせてもらったらですね、例えば、あのやはり、もういくら年のうえでも、親は親ですから、遺族の者が、やはり嘆き、または悲しみするはずです。長年、休んであったけん、ほんにもう婆様も、もうかえって極楽じゃろうとは言いながら、やはり親ですから、ね、そこにその、愛惜の念というか、そういう念というものが、御霊様にかけられておるわけなんです。ね、そういう思いが生々しゅうですね、こう引っ張っておる、御霊様を。だから、いうなら、(   ?  )というならば、あの世でも、もう、この世でも、宙てんぶらりんな感じっていうわけなんです。ね、御霊様も、まだある意味じゃ、悟り開いてござらん人は、自分は死んだことさえ知らっしゃらんような御霊様がおりますからね。死んどってから、実際は。ですから、例えば、そういうようなことを今日は、その本当に今日は御霊の列に入られよ、という、その、御霊様としては楽しみがあり、こっちとしても、もう50日たったんだから、その思いを切るという、大体、式だそうです。50日祭というのは。それを私今、それを頂いてから、それが分かったんです。それで、あの私、まぁとにかく、なら御祈念に合わせてから、あら、今日お供えが。なら繁雄さん、ちょっと何か買うてこんのと、私が言うて。ところが店は、もう休んであると。したら、今日は幸い、あの、私のお客さんがあるはずで、私共で、よそにお祝いしたもんですから、その、それをそのまま、とってあるわけなんです。今日は、あの、ようでけてと。そで、それをお供えさせて頂いてから、あの、私、形だけのことをさせて頂いたんですけれども。もう今からすぐ、繁雄さん帰って頂いてから、あの、内々で、御霊様の前で、今日の、そのみんなの思いを断たれる式というものを、50日祭をうち、なされなければいけない。そで、私さっきは、こんなに慌てたわけなんですけれどもね。今からすぐお帰りなさい。そして、あの(?)さんも帰ってから、もう、お父さん寝とるなら、起こしてからでもいいけん、ちょっとね、もうお掃除でもさせて頂いてから、お茶でも熱く沸かせて頂いてから、もう途中で帰る時、魚屋さんが起きとるなら、小さい鯛の一匹でも買うてから、そして、すぐ、あの、そえなことの、いわば、これで私共の思いも断った。親先生のお取次ぎを頂いてから、本当もう、これから御霊の助かりができるんよと言うて、その、いわば、御霊様に言うてあげれる式なんです。今晩は。だから、すぐ帰られていきまして。だから、あれをお重箱に詰めてくれんの。あのおまんじゅうと御飯、2段にしてから、それも一緒にお供えしてもらいなさい。それから、して、(?)先生、果物を下げてから、果物を、神饌の、神様のお下がりでもいいですから、一緒にことづけてください。おかげを頂きました。


末永ていこ